技術概要
気泡とは
気泡とは、液体中に分散する気体粒子:Bubbleのことで、液上部に浮上している泡沫:Foamとは区別されます。一見同じように見える“泡”ですが、その対策は大きく異なります。
液中気泡:Bubbleとは
- 液体の流動性を阻害
- エネルギー効率を低下させる
発生原因
- ポンプや配管による急激な圧力の変化
- 物理的な気体の巻込み
- 溶解ガスの析出やエアレーション装置による”液面からの自然”を削除
気泡による問題・リスク
- 液体の流動性を阻害
- エネルギー効率を低下させる
- 作動油の温度上昇、酸化劣化
- キャビテーション・エロージョン
- システムの誤作動
- 機器寿命短縮
- 不良品率増加
- 製品品質低下
- 生産効率悪化
業界別の具体的影響
飲料・食品・医薬
製品の均一性低下、殺菌効果減少、計量誤差発生、品質管理コスト増加
等々製造・精密
熱交換効率低下、エネルギー消費量増大、温度制御不安定
等々オーパスシステムの気泡除去装置
「液を流すだけで他の動力を必要としない」画期的な気泡除去装置を開発。特許技術により、従来不可能だった連続的な気泡除去を実現しました。
技術的特長
- 独自開発技術のデュアルサイクロン方式
- 大学との共同研究による高効率化設計
- ラインに組込むだけで専用動力不要、連続運転可能
- 医薬品、飲料メーカー向けサニタリ-式や化学薬品向け非金属製品もラインナップ
環境・経済効果
- 歩留まりの改善
- 電気使用料削減
- 関連機器長寿命化
- 運転コストの大幅削減
気液分離の仕組み
液体を装置内で渦流状に回転させることで、比重の違いを利用して気泡と液体を効率的に分離します。
- 1液体が装置内に流入既存ラインの圧力を利用
- 2デュアルサイクロン方式により旋回流を形成独自設計の内部構造
- 3計算された旋回流により高効率に気液分離比重差を利用した効率的分離
- 4液体と気泡を分離しそれぞれ排出液体によっては99%以上の気泡を除去可能
技術的優位性
高効率分離
シミュレーション解析、及び実機試験により高気泡除去率を実現
低圧力損失
最適化された流路設計でエネルギー効率を向上
連続運転
24時間連続運転に耐用